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無題

『無題』_二酉



 
 
 

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罪悪の町

「蝉って、土の中で何年も暮らして、地上に出たら七日で死んじゃうんだよね」  こちらに背を向けて、砂をさくさくと踏みながら、彼女は言った。 「それに比べたら、人間は地上でいくらでも過ごせるんだから。朝顔も育てられるし、お祭りにも行ける。こうやって、海を見に来ることだってできる。贅沢な話だと思わない?」  足を止め、彼女は振り返った。白いワンピースがひらりと翻る。雲間から差した光が黒髪を照らした。 「

 
 
 

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